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第22章 フェス事件







17時半・・・。







私は深呼吸をし・・・舞台裏にスタンバイしていた。








舞台の向こう側では前座のダンスが始まっていて・・・







大音量の音楽が壁に響く。







「結城さん(笑)・・・・もうお体の調子は大丈夫なんですか??」






私の横で声をかけて来てくれたのは・・・かつて一緒の事務所で働いていた後輩の理沙ちゃん・・。







「あ・・・(笑)・・・うん・・・でも久々だから緊張する(笑)」






理沙ちゃんは笑って・・・







「結城さんなら大丈夫ですよ(笑)私結城さんが辞めちゃってスッゴイ寂しかったんだからーー・・・」






(笑)・・・嬉しかった・・・。







こんな風に言ってくれる子がいたんて・・・。







すると・・・後ろから・・・凄い勢いで・・・・







ドンッ!!!!






??????






背中に何かがぶつかって隣に居た理沙ちゃんにもたれると・・・








「あーーー(笑)結城さん居たんだッ!!・・・いきなり復帰とか言うから忘れてたッ!!」






???????







振り返ると・・・








見たこともない身長が高い女の子・・・。







「志乃っ!!結城さんにちゃんと謝りなよッ!!」理沙ちゃんがそう言うと・・その子は私を上から見て・・・。








「すいませーーん(笑)・・・見えなかった!!」







そう言って私達を追い抜かし先に舞台の方に向かって行ってしまった・・・。






・・・・何あの子ッ!!






デカいし怖いし!!







「結城さんごめんなさい・・・、最近売れ出した志乃・・・知りませんか???」理沙ちゃんが私の肩を支えて言った・・。







知らないし・・・。







自信に満ちたその後ろ姿。






若手なのに堂々としてて何故かベテランの風格(笑)







「ごめん・・知らない(笑)・・・びっくりしたー・・・」







「あの子ちょっと気が強くって・・・(笑)後でちゃんと言っておきますね・・・」







・・・・・・。















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