テキストサイズ

Secret

第22章 フェス事件






涼said





俺と俊也、遅れてきた一樹と同じチームの健二は招待されたランウェイ脇のVIP席に腰を掛け・・俊也と健二は酒を口にした。










俺の隣の席は空席で、そこに誰が来るかは分かっていた。







俺らの前では前座のダンスが始まっていて・・会場全体が盛り上がっていた。







「スゲェ人だなー・・(笑)こんな舞台で結城ちゃん歩くなんてすごいねー・・・」








一樹は舞台を眺め言った。








本当に凄いと思う・・・。







あんな泣き虫だったあの小さな子がこんな舞台に立つ立派なモデルになった。







多くの観客を見ると・・・結城が復帰するという告知があったせいか・・・







「結城ーーーーーっ・・・」








と叫ぶ女の子が居たり・・・・・(笑)











結城の表紙を飾った最新の雑誌を持った子が溢れている。








「こんなに凄い人気なんて・・・知らなかったなー・・」俺はウーロン茶を飲みながら言った。







すると・・・目の前で踊っていたダンサーたちが舞台裏に引いていき・・






会場のライトが一気に消え・・・・。






・・・・・・。







『ladies&gentleman!!広新社のJINY主催・・・サマーフィスティバルshowtime!!』







MCがそう言うと・・・







舞台の奥にスポットが当たり・・・







会場全体の観客の視線が一気に奥に向かう。







音楽ばまた変わり・・爆音が流れながら後ろのスクリーンにモデルの顔がアップされて名前が出る。







颯爽と何人も歩いてくる中・・俺は結城がいつ来るかと待ちわびた・・。









音楽の振動が心臓にも伝わって・・俺らの目の前を歩くモデルなんて全く目に入らなかった。







俺が見たいのは・・・・。








ストーリーメニュー

TOPTOPへ