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第28章 もう一つの真実





「・・・あーー・・すいません・・ライターお借りできますか??(笑)」




斜め後ろから声がした・・・。





「あ、ごめんなさいッッ私煙草吸わないんですっ!」







振り返って顔を見せないようにしてそう言った。




んっ?!




目を擦りバレない程度にまたその人の顔をみた。






一瞬目を疑ったけど・・・。





やっぱその姿は・・・達也ッ!!!





向こうは私がカツラ&サングラスで気づいてない様子・・・。





「あ、そうなんですね!ごめんっ・・(笑)」





達也はそう言って店の人に声をかけマッチを貰っていた。





「ねーーねーー、達也ぁ~ッ・・仕事やめるんならもう付き合えるーー??」





しかも・・女連れだし・・・。





彼女いたのっ???・・・





私は思わず聞き耳を立てた・・・。






「はぁーッ??お前と付き合うなんて誰も言ってないだろ??」





うわぁ・・・プライベートでも俺様なんだっ・・・





「えーーっ・・そうなのっ??もう、関係ないじゃん??彼女にしてってばぁ・・・」




「ウザイよお前・・・お前とは付き合わないって言ってるだろ?」





・・・ひぃ・・・こわっ・・・





「ふぅーーん・・どうせあれでしょ??あの子でしょ??」






あの子っ??・・・初恋の君とかっ??





「ちげーよ・・あんな女・・・どうでもいいし・・」




「じゃーイイじゃん・・(笑)私とー・・」




「うっせーな!!それ以上言ったらもうお前の連絡先消すからな?」




・・・なんか・・達也って・・あの仕事辞めて彼女とか作る気あんのかな・・・





「全くさー・・あんなバツイチモデルの何処がいいの??」





ん??・・・バツイチモデル・・・??





「黙れ・・・」




「しかもー・・涼さんのお気に入りでしょ?達也なんて・・」





「ハイ消去~ッさようならーー!!もう帰れっ・・」





あのぉ・・・涼の・・って・・・あの・・





私は下を向いたまま・・・考えた・・・。





「・・・最低っ!!」






女の子の声がして・・私の肩に水が掛かった・・・





へっ・・??水??








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