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杉並メロディ。

第1章 桜

二年付き合った彼女が出て行って、俺はそこそこ寂しかった。
一緒に作った陶芸品を割る勇気も無く、未だにその皿でカレーを食べたりしていた。

そこへ、大宮の専門学校時代の友人から、
「海で拾った浮浪者」
を、あてがわれたのだ。

それが、ことりだった。

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