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杉並メロディ。

第1章 桜

厳しいソープだかデリヘルだかの寮から逃げ出し、千葉の海岸でぼんやりしていたことりは、小奇麗にすればそこそこの女の子に見えた。

青梅街道沿いに立つ俺のマンションは、どうにか「二人暮らし」が出来なくも無い広さだ。

このままことりを放り出すつもりも無く、俺は、とりあえず奇妙な二人暮らしをする決意を固めた。
川に沿って咲く桜が、変に二人を祝福しているように見えて、俺は苦笑いした。

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