テキストサイズ

ロリヴァンプ伯爵の鼻唄🎵

第12章 伯爵と翠


――――その頃…アレキサンダーは…



「――――く~っ用意周到…本当に嫌な男だ…」



虫や鳥たちの監視が解けた事にアレキサンダー肩を落としていた…



「ご主人様…見失ったんですか?――――使えねぇ~なぁ…」



「ん?んん?今――――…暴言が聞こえましたよ?」



車を運転するピノ彦の顔がご主人様を見る顔ではなかったのと…ボソッと言った一言がアレキサンダーの耳に届いた事に、可愛らしくペロッと舌を出しておどけていた



「ど~せ、使えねぇご主人様ですよ!」


アレキサンダーは後部座席で悪怯れる様子もなく足を組み替えた



「さてさて――――…野村はすみれを何処へ連れていくのやら…


ラブホだったら――――…マジで殺す!!」



バックミラーで見るアレキサンダーの顔はマジで…ピノ彦は口元が緩んだ



監視を回避されたアレキサンダーは…どうやってすみれを見つけるのか――――…


切羽詰まった状態だが…策はあるのだろうか…




ストーリーメニュー

TOPTOPへ