テキストサイズ

ただ今嫉妬宮発動中!

第1章 嫉妬宮その1~N×A



A「オレといる時くらい素直になんな?」


ムニッと、両頬を軽く摘ままれた。


N「……痛ゃい」


A「んねっ??」


まーくんが、ニッコリ笑う。


N「……」


A「で?さっきの続き、オレの目を見て
 言ってよ?ちゃんと和くんの話は聞くよ?」


今度は、やたら真剣なイケメンの顔に


なりやがって……クソッ


もう、ドキドキなのかなんなのか分からなく


なるオレに。


スッと手を頬っぺたから離してくれた。


ううっ……


上が向けない。


目の前にいるまーくんと向き合いながら。


まーくんはオレが話すのを待ってくれてる。


N「……」


ぎゅうっと拳を握って、固く結んだ口を


ムニムニと動かす。

 
……逃げれない!


ふざけて切り返す事も選択肢から消えた。


だとしたら、目の前にいるこいつに、


オレの心の中の声を聞いてもらうしか……


ないの?


……怖い。


こんなに正直に自分の気持ちを聞いてもらうのって


怖いのかよ……


相手はいつも、一緒にいるまーくんだよ?


握ってる拳の中は、手汗が半端ない。


A「……和くん無理しなくていいからね?」

 
ずっと黙ってる、いつもと違う様子のオレに


優しいまーくんは「無理して話さなくていい」

 
って、ちゃんとオレの状態を気にかけてくれる


優しさで、多分見守ってくれてる。


……言う?


……言わない?


……言える?


………………。




ストーリーメニュー

TOPTOPへ