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ただ今嫉妬宮発動中!

第1章 嫉妬宮その1~N×A



A「和くん?……大丈夫?」


黙り込んでるオレに、まーくんは伺うように


聞いてきてくれた。


呼吸を忘れていたような感覚に……


思わず


N「ぷはぁーッ……ハァハァ」


思いっきり息を吐き出した。


まーくんがその瞬間に、急に腕を引っ張って


クルリとオレの身体を反転させて、


向かい合う形になっていた。



……えっと、あの……


なんだ、なんだっ!!?


この、恥ずかしい体勢は!!




向き直ってまーくんがオレの頬っぺたに


何故か両手を添えて、ちょっと上から落とす


目線でオレの目をじいっと見つめている。



急な事で、頭が軽くパニック状態のオレは


顔から耳まで、急激に熱くなっていくのが


自分でも分かった。


真っ赤にになってしまってるであろう

 
顔面を、隠す手立てが……ないっ!!



だって!だって!


まーくん止めろぉぉ


近いわ。


顔!!顔が近いからぁっ(泣)


N「ちょっ……おいっ、止めろ……」


距離感がバカになっちゃったの?


さっきまで、向こう向いてたまーくんがさ。


まーくんの顔がさ……


目の前に!


目の前にいるからぁ!!



耐えられない距離に、思わずまーくんから視線を


外すオレにまーくんは。



A「和くん、可愛いっっ♡」



クスクス笑ってるし。


 
おいっ!


可愛いってなんだよ!


オレは男だし!!


N「かっ、可愛くねぇっ!!!」


ふいっと、顔ごと力いっぱい逸らそうとした時。



A「和くん、こっち見て」


まーくんがフッと笑うのを止めた。






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