テキストサイズ

+クロス+

第2章 第2章


「なあ、ここホントに俺の高校か?それか、夢見てんの?」

吐き気がしそうだ。

「違うわ。ふたつの『+クロス+』が近づいたことによって『+クロス+』の世界に入ったの。後ろの人達は『+クロス+』で死んでいった人達よ」

死んでいった?

「まだ生きてんじゃねぇか」

追いかけてきてるし。

「いいえ。あれはもう死んでいるの。『+クロス+』の世界では血を流してしまえば死んだのと同じ。二度と元の世界に戻れなくなる」

難しい……。

こんなに難しい話を聞いたのはいつぶりだ?


ストーリーメニュー

TOPTOPへ