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第2章 第2章


「行くわよ!」

「どこに?」

果奈は俺の手をとって走り出す。

「手っ!離せよ!ついていけるし」

「素直じゃないわね」

また果奈はクスッと笑う。

「うっせぇー」


「後ろ、気をつけてね。狙われるわよ」

はあっ?

後ろ?

振り返ってみる。

「……っっ!」

息がつまりそうになった。

後ろから俺達を追いかけてきているのは血を流して今にも死にそうな人達だ。


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