
掟破りな恋をしよう。
第2章 彼の素顔。
〜〜〜♪
その時、神咲さんのデスクの電話が鳴った。
彼ははすぐに受話器に手を伸ばし
キーボードを打つ手は一切止めること無く
電話に出た。
「はい、設計部署 神咲です。」
わ、さっきまでの嫌味な感じとは
180度違う…!!
話し方や言葉遣い
何もかもが完璧。
電話の対応の仕方が
まさにエリートマンだ。
「はい………ええ、そちらのデータは
そのままの内容で構いません。
かしこまりました。今すぐ向かいます。」
彼は電話を終えるとパソコンの電源を切り
すぐにどこかへ行ってしまった。
神咲さんがいなくなったことにより
少し安堵を覚える自分がいる。
