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掟破りな恋をしよう。

第2章 彼の素顔。




夜空を見上げていた神咲さんは
今度は私の方に視線を向ける。



「けど、お前は他の社員とは少し違う。
今日の仕事の内容見てたら分かる。
入社初日にあの量の仕事をこなせるなんて
なかなか出来ないからな。
けれどお前はやり遂げた。
内容だって、一切手を抜いてなかった。

だから………豊田なら、少しは
信じてみてもいいのかもしれない。」






!!!!!!!



名前、覚えててくれたんだ………。







「私、頑張ります。
そしていつか、あなたを抜いてみせます。神咲さん。」


そう言い、私も彼の方へと目を向ける。






誰よりも責任感を持ち、仕事に対して
人一倍真剣に取り組んでいる。


社長が言っていた事は本当なんだって事が
今日、身に染みて分かったから。









私の思い描く『理想の自分』とは
まさに神咲さんそのものなのだ。




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