
掟破りな恋をしよう。
第2章 彼の素顔。
「豊田、これまとめといて。」
「分かりました。」
神咲さんから資料を預かり
そこに書かれてあるデータをパソコンに打ち込んでいく。
これだけの量の資料を全部1人で作りあげるんだから
ほんっとに凄いよなぁ………。
作業をする私の隣で、彼は新たな資料を
作り始めていた。
「神咲〜、ちょっと来てくれる?」
部署長の席から、沙耶さんが
神咲さんを呼ぶ声が聞こえてくる。
「はい。今行きます。」
神咲さんは軽くため息をつくと
ノートパソコンを閉じて
沙耶さんの元へと向かって行った。
