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Our Destination

第10章 君といたら、隠せなくなる気持ち

「俺、玲佳ちゃんのこと好きになったんだ」
「うそ…うそだよ…。酔ってるから言ってる…?」
素直に伝えだしたら、やっぱり玲佳ちゃんに言われてしまう
まあ、この状況なら仕方ないけど…

「いや、酔ってるからじゃない…。本当に好きなんだ。」
「うん…」
「数ヶ月前まではあまり話さなかったけど、きれいな人だなって思ってて…、あの日をきっかけに話すようになって、優しいところとか、誰かのために本気で怒れるところとかいろんな姿を見て、側にいられたら楽しいのにって思うようになってた」
「うん…」
「それでライブハウスであんなに楽しそうな姿を見て、脱出ゲームで真剣に謎解く姿を見て、おいしい料理作ってくれる姿見て、他の男には見せたくないし、その姿を独り占めしたいって思うようになってた」
「そうなの…?」
玲佳ちゃんが涙目になって俺を見つめていた

「そうだよ…それぐらい好きなんだ…。これからたくさんライブも行きたい、カウントダウンフェスもゴールデンウィークのフェスも夏フェスも行きたい…」
「うん…」
「脱出ゲームももっと一緒に行きたい。カバンにつけてたキーホルダーも玲佳ちゃんが好きなアニメって聞いて、同じの欲しくなって買ったんだ」
「うんっ…」
「玲佳ちゃんの料理だって他の男に食べさせたくないし、俺がもっと食べるし…」
「ほんと…?」
「ホントだよ…、それだけ好きなんだよ、玲佳ちゃんのこと」
「うん…」
ちゃんと伝えよう

「玲佳ちゃん、好きです。大好きです。これから俺のそばにいてくれませんか?俺と付き合ってくれませんか?」

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