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Our Destination

第3章 変わらないはずの日々で、動き出す歯車

「あっ…ハイボールとお通しの鶏皮ポン酢です…」
真希ではない女の子がハイボールとお通しを持ってきてくれていた
「あっ、ありがとうございます」
「玲佳、紹介するわ!この子は愛花っていうの、私達と同じ大学の後輩で法学部…だっけ?」
胸元の名札を見ると"田丸"と書いてあるので、田丸愛花さんというらしい

「そうです。はじめまして、田丸愛花といいます。真希さんにはいつも優しく教えてもらってます。」
「こちらこそはじめまして、望月玲佳といいます。ほんとに真希に優しくしてもらってる?無茶振りが多いとかじゃなくて?」
「いやいや!そんなことは…ないと…おもいますけど…」
田丸さんは少し困った顔で真希を見つめている

「真希、田丸さんのこと困らせてるよね?」
「いや、そんなことはないけど…」
「ならいいけどね…」
「バイトのときは真希さんに優しくしてもらってます!望月さん、よろしくおねがいします!」
「よろしくね!あっ、私のことは下の名前でいいよ?」
「わかりました、玲佳さん!玲佳さんも私のことは愛花と読んでください!」
「ありがとね、愛花ちゃん」

そんな話をしていたときだった
お店の入り口に見覚えのある顔があった

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