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Our Destination

第3章 変わらないはずの日々で、動き出す歯車

「いらっしゃいませー!」
真希と愛花ちゃんが元気よく言う中、そこに立っていたのは、小林くんだった

「あれ?小林くん?」
「あっ、真希ちゃん…真希ちゃんのバイト先だったんだ、ここ…」
「そうなんだよー!あっ、そこの席座って?」
「わかった…」
真希が座るよう促した席は私の隣だった
なにかしたわけではないが息をひそめるようにハイボールを飲んでいると

「あっ、望月さん?こんばんは…」
「小林くん、こんばんは」
「今日は一人で来たの…?」
「うん…真希が働いてるからたまにご飯食べたりお酒飲みに来るの」
「そうなんだ…」
小林くんが私に気づいて喋りかけてくれるけど、普段あまり話さないから何を話していいかわからない

それになんか目が充血してる…
たくさん泣いた後のようにも見えるけどなにかあったのかな…

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