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Our Destination

第5章 期せずして訪れた、ふたりきりの時

悠輔くんが帰り、洗い物をしていた
みんなが使ったグラスもあるからめずらしく洗い物が多くて時間がかかる
でも、悠輔くんが料理を食べてくれた食器を洗ってると

"あっ…さっきまで悠輔くんいたんだよね…私の料理食べてくれたんだよね…それに私のこと玲佳ちゃんって呼んでくれたし、悠輔くんって呼んでほしいって…ただお話聞いてただけなのに距離が近いほうがいいって…"

今まで遠くから見てるだけでよかった
話せなくてもよかった
でも…今日知ってしまった
それじゃもう物足りないことに
もっと知りたいし、もっと話したい
それにここまで近くなったら今まで蓋をしてた気持ちが抑えられなくなる
彼女さんもいないなら私にもチャンスあるのかな

そんなことが頭を駆け巡っていた

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