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Our Destination

第8章 激情の渦の中で、輝く君を見た

秋から冬に季節は移る11月中旬
いつも通り講義を受けて昼休みとなり学食へ向かう
学食へ向かう途中、見覚えのある後ろ姿を見つける

「玲佳ちゃん!」
「あっ、悠輔くん!これからお昼?」
「そうだよー!一緒に食べない?」
「うん、食べよ?」
玲佳ちゃんも講義終わりだったみたいで、一緒に昼食を取ることにした

あの日、玲佳ちゃんの部屋で田丸さんからすべてを告げられた日、誰よりも怒って泣いてくれた玲佳ちゃんを一人にできなくてそばにいたあと、ご飯をごちそうしてもらって以来、よく話すようになった

学食に着き、お互い食べたいものを買ってきて席に着く
「悠輔くんはいつものスタミナ丼大盛りだね」
「うん、玲佳ちゃんは珍しく麺類?」
「そうなの、辛味噌ラーメンがあって気になっちゃって…」
「辛いの好きなの?」
「うん!辛いもの好きなの!」
「そうなんだね!」
玲佳ちゃんって好きなものの話をする時、すごい笑顔なんだよな
普段は感情をあまり出さないのに…

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