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歪んで、壊れてしまえばいい。【R18】

第1章 プロローグ


眩しい朝日がベッドであどけなく眠る彼を照らす。

枕元ではスマホのアラームが早く起きろと急かすように鳴っているのに、彼はすやすや夢の中だ。

このうるさい状況で起きないとは大したものだ。

感心しながらアラームを止め、彼の上に掛かっていた毛布を剥ぎ取る。

少し眉を寄せたかと思われたが、このくらいでは目を覚まさない。

分かっている。これはいつものことだ。


「起きて、八千代(やちよ)。」

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