テキストサイズ

歪んで、壊れてしまえばいい。【R18】

第1章 プロローグ


「う...、ん。」


小さく唸ったかと思われたが、こんなものでは目をさまないどころか、自身の体を小さく丸め、またすやすやと寝息を立て始めた。

そんなことさせるものか。


「やーちよ、起きないと……」


彼の耳元にフッと息を吹きかけてみたが、小さく声を出しただけで意識は夢の中だ。

やはり、これしかないのか。

できることなら避けたいものだが……。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ