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彼の愛は重い鎖のようで、

第2章 友達の定義




ピチュピチュと、朝を知らせる鳥の声が窓の外から聞こえてくる。

倦怠感の残る重たい体を起こすと、隣であどけなく寝顔を晒しているのは昨日の夜私を無理矢理犯した一輝。


「気持ち良さそうに寝やがって。」


その顔を睨みつけながら悪態をつく。

いつの間にかかけられていた毛布を剥ぎ取り、ベッドから降りた。

私の姿は昨日のままで散らばった服を手繰り寄せ、そのまま身に纏っていく。

一通り服を着た私は取り敢えずシャワーを浴びようとこの部屋を後にする。

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