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雨の贈り物

第1章 雨の日

そこで重大なことに気付く。

「俺…純の誕生日プレゼント…用意して無い…」

柊一は言う。

「純はそんなこと気にして無いって。」

でも、それじゃあ俺の気が収まらない。
純…6月の英語、Juneからついた名前らしい。
とりあえず、誕生日プレゼントを用意しなければならない。

「柊一、お前は純に何を買ったんだ?」

「え?ジャケットだけど…まさか、如月、今から買いに行くつもり?」

俺はニコッと笑った。

「犯罪学、遅れたらプリントよろしくな!」

「あっ!おい、如月!」

柊一が何か言っているが俺は気にせず走り出した。
屋根のないところに出て後悔した。
すぐに止むはずだった“にわか雨”が激しさを増して大雨になっていた。

「ああ、もう仕方ない!」

俺は傘を差して走り出した。

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