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Nectar

第11章 壊れていく

ー蓮sideー

ふと目を覚ますと耳に付けてもらったはずのイヤフォンは外れていた。

それでも繋がれている手。

蓮「…(笑)」

愛梨は窓側にもたれながら頭をカクカクさせていた。

そっと肩を抱き寄せて自分の方に頭をもたれさせた。

愛梨「ん~…」

起きちゃったかな?…と思った瞬間、愛梨のもう片方の手が繋がれている俺の手の上に置かれて、キュッと握ってきた。

そして寝ているのに笑顔…

可愛くてこっちまで笑みがこぼれる。

咄嗟に時計を見るけど…

着陸までまだ8時間。

はぁ…


………

……

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