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Nectar

第13章 守れなかったもの

蓮「愛梨に…会いたいです。」

さっき千里に言った時より強い気持ちで、覚悟を決めて祐兄の目を見てそう答えた。



暫くは祐兄も俺も目を逸らさなかった。

裕翔「…ふっ(笑)じゃあもう泣くな。お前、顔も声もヒドいぞ。もっと強くなれ!声が出ない?甘えてんなよ?それぐらい自分で乗り越えろ!」

千里「祐兄言い過ぎ!」

裕翔「だいたいお前も他の奴らも末っ子だからって甘やかし過ぎなんだよ!」

そう言ってる祐兄だってこんなに心配してくれてるのに…(笑)

陸「蓮が笑った…」

ボソッと呟いた陸兄の言葉にみんながコッチを向いた。

本当だ…

カメラの前以外で笑ったのいつぶりだろ…

蓮「俺強くなる。声も取り戻す。それで愛梨を迎えに行く。」

改めて宣言すると少し照れ臭かった。

でもメンバー達が温かくて心地良い。

少しだけ気持ちが晴れた気がして、すぐにでも声が出るんじゃないかと思った。
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