テキストサイズ

Nectar

第12章 胸の痛み

すぐに顔を上げた蓮はコッチに手を振ってから走って行った。

ソヨン「今蓮こっち見たー!絶対見てた!」

スンミ「たぶんうちわ持ってたからだよ!見てくれたんだよ!」

それからもメンバーが通る度に指差してくれたり手を振ってくれたりして

やってきたのは大和さんのソロ…

開場全体が大和さんのパフォーマンスに飲み込まれる。

大和さんのファンだという事が本当に誇らしく思えた。

そして蓮のソロには驚かされた。

今までとは全然違って、スクリーンを使ってふざけたり楽器を使ったり…

こんな素敵なもの用意してて何を不安に思ってたの?(笑)

そう思うと同時に、改めて人気を見せ付けられた気がする。

メンバーの中でも一際大きい声援…

そんな中でも余裕の笑み。

そんなの今までだって散々見てきたはずなのに…

「大丈夫?」

隣のお姉さんに声をかけられて気付いた。

頬を伝う涙…

急に遠い人に思えた。

アイドルだって分かってたはずなのに、やっぱり私の中で蓮はただの男で、私の彼氏だった…

ストーリーメニュー

TOPTOPへ