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Nectar

第1章 運命を信じますか?

─ 蓮(れん)side ─



僕は運命を信じています。
地下鉄に乗る時とか信号を渡る時とかいつも緊張します。

運命の人に会えるかも…と思うんですよね。

だから心の準備をして、緊張しながら地下鉄に乗ったりします。

そんなの馬鹿らしいって思いますか?

しかもブラックだと言われてるこの僕が…

でもバカにしてるのも今のうちですよ

だって…

だってだって…



僕は出会ってしまったんですよー!


その日は風邪気味で病院に行って治療を受けた後、治療費を払いに受付まで行ったんです。

僕は本当に人生で一度も一目惚れなんてしたことなかったのに……

初めて一目惚れしてしまいました…

寝ても覚めても浮かんでくるのは彼女の笑顔…

そして決心しましたよ!

初めて惚れた相手なんだから男らしく告白しようと!

男・神永蓮

彼女に会うためにあの病院にやって来ましたよ!!

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