テキストサイズ

Nectar

第12章 胸の痛み

ー愛梨sideー

愛梨「生きてるし…(笑)」

目が覚めると、普通に息をしている自分に呆れた。

由奈「過呼吸なんかで死ぬかバカ!」

愛梨「うわっ!居たの?!」

そこには由奈が居て驚いた。

由奈「いくら電話しても出ないから心配して来たら泣きながら倒れてるから…アンタまだ過呼吸治ってなかったんだ…」

愛梨「うん。仕事行かなきゃ…」

重たい体を起こして立ち上がると、やっぱり足は昨日より痛くなっていた。

由奈「今日話するの?」

愛梨「うん…病院にもこれ以上迷惑かけれないし…。非常識なのは分かってるけど、今日で辞めさせてもらえたら荷物まとめて明日にでも東京を離れようと思ってる。」

由奈「そっか…」

由奈とまで離れてしまうのは悲しすぎるけど…

誰かが侵入したこの部屋にはもう住めない。

それにここには蓮との思い出がありすぎる。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ