テキストサイズ

Nectar

第13章 守れなかったもの

夏海「やっぱり…愛梨ちゃんが苦しんでたのはあなたのせい…」

蓮「愛梨に何があったんですか?教えてください、お願いします!!僕のせいなら知る権利ありますよね?!」

しばらく黙った後、やっと喋ってくれた話の内容に愕然とした。

夏海「愛梨ちゃん…ずっと嫌がらせされてました。毎日のように病院には手紙が届いてて…」

そんな…

愛梨が嫌がらせされてた…?

衝撃過ぎて言葉が出なかった。

夏海「でもどこにも詳しい内容は書かれてなくて、嫌がらせの原因すら分からなかったから私達も何もしてあげられませんでした。」

俺たちの事がバレてたって事…?

でもそれならもっと騒ぎになってるはず。

蓮「愛梨は…愛梨は今どこにいるんですか?」

夏海「知ってどうするんですか?あなたと連絡を取らないって事はもう別れてるんですよね?もうそっとしておいてあげて下さい。」

きっとこの人は愛梨を守るために、俺にはこれ以上何も教えてくれない…

強い目を見てそう思った。

そしてちょうど新堂さんの車が到着して、俺はその場を去るしかなかった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ