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Nectar

第4章 意識

蓮「お父さんって…何の仕事してるの?」

愛梨「お医者さん。外科医。」

蓮「ただの…医者?」

いや、医者も普通に考えて給料良いだろうけど…

蓮「何で東京に来たの?」

愛梨「元々パパは手術とかでいろんなとこ行ってたんだけど~、なんか整形の分野に興味持っちゃって(笑)」

手術でいろんなとこって…

もしかして、その世界では有名な方だとか?

うん。この部屋を普通に買っちゃうぐらいなんだから、愛梨は気付いてないだけで金持ちだ。

愛梨「結局パパは大阪に帰っちゃったけどね(笑)でもまぁパパのおかげで今あんなに大きな病院で働けてるんだけど。」

へぇ…

なんか少しだけ愛梨について知れた気がする。

お酒が入ったせいか、ご機嫌で話してくれるし。

愛梨「あ~…無くなっちゃいそう。」

寂しそうにボトルを揺らす愛梨。

大きなカバンから出した2本目…

蓮「次はコレね!」

陸兄ごめんなさい。

拝借しました。

愛梨「じゃあその次はこれ~!パパのだけど、内緒ね?(笑)」

愛梨が出してきたワインもかなり高価なもので…

内緒で飲んで怒られないの?!

なんて思ったけど、いつになくご機嫌な愛梨を見ると僕は何も言えません。

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