
先生の秘密
第5章 ◎三角関係
とにかくこれを返しにいこう。
あたしは職員室の前に立つ。
「失礼しまーす」
中を覗いて探してみるけどどうやらいないようだ。
すると近くにいた先生があたしに声をかける。
「誰を探してるの?」
「あ、早瀬先生です。いないですよね?」
「あー早瀬先生なら体育教官室だと思う。」
「ありがとうございます」
あたしは職員室をあとにする。
離れた場所にある教官室へ向かうと、向こうから歩いてくる先生。
あたしに気づいたようだ。
「おー、野崎」
「先生、これ。あの時はありがとうございました。返すの遅くなっちゃって…」
「あー。そんなの返さなくてもよかったのに。わざわざサンキューな」
「いえ…」
「…………………」
「…………………」
沈黙が気まずい。
「…あのさ」「あのっ」
ベタにも重なる声。
「ははっ、先どーぞ?」
「いやっ、先生からっ…」
「じゃあお先に。最近、元気ないけどどうした?」
「え……」
「体育、1番好きって言ってたけど授業中もずっと浮かない顔だし。もしかしてこないだのこと…」
「あ、そうじゃないんです!特に何も…ないんですけど……」
頭に浮かぶのは和樹とのこと。
あたしは職員室の前に立つ。
「失礼しまーす」
中を覗いて探してみるけどどうやらいないようだ。
すると近くにいた先生があたしに声をかける。
「誰を探してるの?」
「あ、早瀬先生です。いないですよね?」
「あー早瀬先生なら体育教官室だと思う。」
「ありがとうございます」
あたしは職員室をあとにする。
離れた場所にある教官室へ向かうと、向こうから歩いてくる先生。
あたしに気づいたようだ。
「おー、野崎」
「先生、これ。あの時はありがとうございました。返すの遅くなっちゃって…」
「あー。そんなの返さなくてもよかったのに。わざわざサンキューな」
「いえ…」
「…………………」
「…………………」
沈黙が気まずい。
「…あのさ」「あのっ」
ベタにも重なる声。
「ははっ、先どーぞ?」
「いやっ、先生からっ…」
「じゃあお先に。最近、元気ないけどどうした?」
「え……」
「体育、1番好きって言ってたけど授業中もずっと浮かない顔だし。もしかしてこないだのこと…」
「あ、そうじゃないんです!特に何も…ないんですけど……」
頭に浮かぶのは和樹とのこと。
