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U15っぽいけど実際はR18

第1章 まえがき


随分と長い間待たせてしまったが、責任を持って砂のお城の話を書きたいと思う。
どうしてこんなに時間がかかってしまったのか、察しのいいあんたなら気づいているかもしれないな。
そう、あの頃の俺はU15だったんだ。
書くことはできても、世界がそれを許さなかった。
そして今、その鎖は解き放たれた。

自己紹介の必要はないな、俺だ。
でもまぁ砂のお城の話をするために、前置きくらいはさせて欲しい。
この物語は物語だが、この物語は真実だ。
実際に登場する人物や団体に、もしかすると関係があるかもしれない。

と、言うのもだな。
長い時間が経ってくると、それが創作なのか現実から持ち出したアイデアなのか、些か自信がなくなってくるというもので。
おおよそ人様には迷惑はかけたくないが、万が一かけてしまった場合に責任を取れるかチキってしまっていてね。

とりあえずお城の天辺にホースは繋いだから、あとの運命は水が決めるさ。
始めましょうか、砂のお城。
短くも長い一本勝負。
どうぞ、最後までご堪能あれ。

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