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Secret2

第4章 男の園での最初の事件






「結城ちゃん・・(笑)飲みな??」




優しい声でそう言いながらカウンター越しに暖かいミルクティーが出された。




「マスター・・・」





「(笑)どうしたの??会社で怒られちゃった??」





私は下を向いて・・首を横に振った・・・。





「そうか・・・ん??・・・あ・・(笑)・・お迎えかな??」







マスターが笑った・・。






すると・・・・カラーンという音と共に・・・足音がした・・・。







・・・・・・。






私は下を向き・・・手を膝の上で・・ぎゅっと握って・・・零れそうな涙を堪えた・・・。






「結城・・(笑)・・ごめんな?」





涼の優しい声・・・。





「・・・いい・・きっと私が悪いんだよ・・・」





我慢していた涙がぽろっと落ちた・・・。





「・・・なんでだよ?・・・お前悪くないだろ?湊に聞いたんだ・・・・。」





湊君・・・???








涼は隣に座り・・・私の手を握った。







「湊のとこの新人が、・・・結城と俺の動画を・・・直樹が倉庫で撮ったからそれをネタに脅して結城とやりたいから仲間になれと誘われたって・・・。」








・・・・・・ッ?!







顔を上げると涼はジッと見つめて来て・・・・。







「ごめんな、・・・・お前に嫌な思いさせたのは俺だ・・・。」






・・・・・。






「でも私が隙だらけっていうのは・・・きっと本当・・・・。」








「達也はさ・・・頭に血が昇ると訳分かんない事言うから・・それはお前も知ってるだろ??」






「・・・世間じゃさ・・襲われた女にも非があるって・・皆思うんだよ??それが普通なんだって・・・(笑)」





私は苦笑いをした・・・。





結局・・・そうなんだ・・・。




男の力には女はかなわないし・・・。でも何かがあったら・・権力のある男のほうが優位になる・・。






そう思う人も沢山いるんだ。




















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