あなたに逢えて
第2章 始まり
気づけば
桜で覆われていた
その空間はドーム型に空いていた
ズキっ
「いっ!」
打撲したわき腹に激痛がはしる
制服はボロボロ
白いYシャツは切れて肌が見えていたり自分の血が滲み出て
ところどころ赤く染まっていた
心地よい風が頬をなでる
木の幹が優しく支えていてくれる
もうどうなってもいいや…
誰にももう
喧嘩を売られる事はないよね…
もう…眠くなって来ちゃった…
このまま…眠っちゃおうかな
ははっ
なんだろう…笑えてきた
こういう最期もアリかな…
あぁ…考えるのも面倒くさい
もういいやこのまま寝よ…
プツリと意識が切れた