え?元アイドルのお従兄ちゃんがわたしのクリフェラ係ですか!?
第6章 官能と、相反する感情
「詩菜、隣が気になる?」
「……っ」
夕謡が困ったように微笑む。
「だいじょうぶ。詩菜は、詩菜が気持ちよくなることだけ考えて?」
「っ」
夕謡がふたたびクリトリスに吸い付いてきて、わたしは思考を中断せざると得なかった。それほどにこの快楽は、わたしをぐずぐずにしていまう。
「あ、あん……っ、あは……っ、い、イ……っ」
舌を激しく動かされ。わたしは熱い吐息を漏らした。もうすぐ、イってしまいそう。
それを察した夕謡は、口をすぼめじゅぽじゅぽと音を立ててクリトリスを吸い始めた。
「ああんっ、い、いい……っ、いっく、いぁ……っっ」
脳みそが煮えるように熱くなり、全身からどっと汗が噴き出た。イってしまう。
「あ……っ、ふぁん、あ、あぁ、あ――――――――ッ!!!!」
四肢が痙攣する。クリトリスから体じゅうを快感が駆け抜け、わたしは果てた。
「……う、ふ……っ、うぁ……」
絶頂の余韻に、わたしはだらしなく口をゆるませて吐息を漏らした。秘所から口を離した夕謡が立ち上がり、わたしの頬にそっとキスをする。
「よくイけたね。素敵だよ、詩菜」
「ゆ、うた……」
目じりが熱い。それは官能の残り香なのか、それともわたしに触れさせてくれない夕謡への哀しみなのか……。
わたしには、そのどちらなのか判断がつかなかった。
夕謡がわたしの上半身を抱きしめ、背中を撫でてくれる。
「今日も気持ちよかったね。詩菜が気持ちよくなってくれて、嬉しい……」
背中をやさしく、何度も愛撫される。そう、夕謡はわたしを大事にしてくれている。だから、不満なんて持っちゃいけないんだ……。
わたしは夕謡に手を回し、背中にしがみついた。せめて、今だけは彼の熱を感じたい。
昼休み終了の予鈴が鳴っても、わたしは夕謡から離れなかった。
幸福感と、切ない気持ち。相反する感情が胸の裡《うち》でせめぎ合い、どうすることもできなかったのだ。
「……っ」
夕謡が困ったように微笑む。
「だいじょうぶ。詩菜は、詩菜が気持ちよくなることだけ考えて?」
「っ」
夕謡がふたたびクリトリスに吸い付いてきて、わたしは思考を中断せざると得なかった。それほどにこの快楽は、わたしをぐずぐずにしていまう。
「あ、あん……っ、あは……っ、い、イ……っ」
舌を激しく動かされ。わたしは熱い吐息を漏らした。もうすぐ、イってしまいそう。
それを察した夕謡は、口をすぼめじゅぽじゅぽと音を立ててクリトリスを吸い始めた。
「ああんっ、い、いい……っ、いっく、いぁ……っっ」
脳みそが煮えるように熱くなり、全身からどっと汗が噴き出た。イってしまう。
「あ……っ、ふぁん、あ、あぁ、あ――――――――ッ!!!!」
四肢が痙攣する。クリトリスから体じゅうを快感が駆け抜け、わたしは果てた。
「……う、ふ……っ、うぁ……」
絶頂の余韻に、わたしはだらしなく口をゆるませて吐息を漏らした。秘所から口を離した夕謡が立ち上がり、わたしの頬にそっとキスをする。
「よくイけたね。素敵だよ、詩菜」
「ゆ、うた……」
目じりが熱い。それは官能の残り香なのか、それともわたしに触れさせてくれない夕謡への哀しみなのか……。
わたしには、そのどちらなのか判断がつかなかった。
夕謡がわたしの上半身を抱きしめ、背中を撫でてくれる。
「今日も気持ちよかったね。詩菜が気持ちよくなってくれて、嬉しい……」
背中をやさしく、何度も愛撫される。そう、夕謡はわたしを大事にしてくれている。だから、不満なんて持っちゃいけないんだ……。
わたしは夕謡に手を回し、背中にしがみついた。せめて、今だけは彼の熱を感じたい。
昼休み終了の予鈴が鳴っても、わたしは夕謡から離れなかった。
幸福感と、切ない気持ち。相反する感情が胸の裡《うち》でせめぎ合い、どうすることもできなかったのだ。