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B限定(広義のセックス、狭義のセックスより改題)

第1章 セックスとは

ここで、普通の男女なら、思いきってセックスするか、まだ早いとあきらめるか、だろう。
しかし、なつみとケンジの場合は、違った。

「ねえ、ケンジ。セックスって、どんな意味だと思う?」
ケンジが箸でつまんでくれたウィンナーを、はいアーンしてくれたのをパクッとほおばりながら、なつみは尋ねた。

ふつうの男女でこんなエロい会話なんて、ふつう、ないよ。しかし二人は、開け透けない。
ケンジは童貞だし、なつみは処女だ。
そう、この二人はすでに中2の頃から、こんなエロい会話をし慣れていた。
ちなみに、セックスしようか?と言い出したのは、ケンジ。それに対しなつみは、即諾だった。二人の距離が非常に近くて、親しいことがよくわかる。

「セックス…というのは、精子と卵子の…結合だろ?」
ケンジはやはり少し恥ずかしいみたいで、少し口ごもる感じ。いざとなると、女子のほうが大胆になる。

「つまり、チンポをおマンコに入れるのが、セックスということになるね?」
なつみが、あっけらかんと答える。
「う…うん、そうだね」

「でも、わたしがしたいのは、そんなことじゃないよ」
「?」
ケンジが、けげんな表情に。
「あ、もちろん、ケンジとはセックス、めちゃくちゃしたいよー♡」
ケンジの心を察してか、なつみは慌てて弁解。
「ケンジとは、セックスがしたい♡それは間違いないんだけど、わたしがいちばんしたいことは、ケンジとすっぱだかで抱き合いたいということ。わたし、けんじとすっぱだかでめちゃくちゃ抱き合いたいの♡」

ケンジは、しかし合点がいかないようす。

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