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地味に甘い君

第23章 君を好きになって…


「――――どういう…こと?」



ギシッと、床がきしむ音がする。



赤羽がこっちに来ている…そう感じた。



頼むから――――…



来ないで!



「利用した?――――…僕を…ヤマト君が?」



「そうだ――――だから…頼むから…来ないでくれ」



ギシッ――――…また…距離を縮める…



赤羽は怒っている…沈み混む床の音が…いつもより重く…低く…俺の耳には届いている…


「どうして――――…そんな事になるの?」



ギシッ――――…目の前で音が止まった…



狭い俺のアパートだ…足の長い赤羽はあっという間に玄関から俺のベッドまで距離を縮められる…



もう――――…隠せない…隠れられない…





逃げられない…



惨めな俺をさらけ出して…










終わりにしよう………




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