地味に甘い君
第25章 神頼み?!縁結び!?
「就活も、恋愛も――――縁でしょ?」
確かに…そうだけど――――…無理ないか?
「お守り買っちゃう?」
「別に――――…そこまでしなくも…」
と、お守りを売っている場所を見ると…そこには一人の男性がお守りを買っているのが見えた。
と――――…俺たちの足元にファイルが落ちているのが目にとまった。
俺はそのファイルを手に取ると辺りを見渡した。
見渡してみても…参拝客は俺達と、お守りを買っている男性しか見当たらない。
――――あの人…落とした?
俺はファイルを手にその人に近づく。
「あの~…これ…落としましたか?」
「///えっ!あっ――――!」
その人は手にした“縁結び”のお守りを手にしたままこちらを向いて、脇に挟んでいただろうファイルを俺の手に見つけ「俺のです!」と、慌てて頭を下げた!