地味に甘い君
第25章 神頼み?!縁結び!?
――――と、その頃…その男性は…
「悪い――――待った?」
神社の近くの喫茶店で人と会っていた。
「待った――――超~待った!どれだけ待たせるつもりだったんだよ!デキスギ君ならテキパキ用事を済ませてこいよ!」
「は?俺はデキスギ君じゃねぇ~し!まったく…せっかく――――…買ってきたの…あげませんよ?」
デキスギ君と呼ばれたその男性は、鞄から先ほど買ったばかりのお守りを喫茶店でふて腐れていた男性に渡した。
「中森さんに――――…って、思ったんですけど!そんなに言うなら結羽(ユウ)にあげますよ」
「は?まだ、未練あるのか?止めとけって――――…あの二人の間には誰も入れないって!」
男性は青色のお守りを見てニヤニヤすると、チュッとキスを落とした。
「///なっ!中森さん!」
「フフ~これでこのお守りは俺の♪一関(イチノセ)も俺の…って事でいいんでしょ?」
男性は色気のあるその男に少し緊張したが――――…
「まだ、決まってません」
と、そっぽを向いた。
赤羽のいう通り、お守りは男性の手から男性へと渡されたが…
それを二人が知ることはなかった。