地味に甘い君
第25章 神頼み?!縁結び!?
その男性とはその場で別れた。
男性は落としたファイルとお守りの入った袋をしっかり鞄にしまい、境内を出ていった。
「なんか――――爽やかな人…だったね…」
「そうだね、ダメだよ?ヤマト君には僕がいるんだら!目移りしたら!」
少しすねた赤羽を横に目にあきれてしまった。
「バーカ…それに…そんな事になったら…あの人だって迷惑だろ?本命の女性との縁結びの邪魔だろ?」
「そうかな?あの人…結びたい縁は――――…僕たちと同じ…男性かもよ?」
「は?」
俺は更に呆れて赤羽を見た。
「だって――――…縁結びのお守り…青色買ってたよ?」
それだけで?
と、俺は下らない根拠を自信ありげに言う赤羽をヤレヤレ…と、少し哀れんだ…