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ねぇ、私に好きを教えて…?

第3章 オモイ思い想い

「…ん?」

「私、佐山さんに出会えて良かったです。」

「おおおお?どうした急に?」

「…佐山さんに出会えたから、今の私がいます。前まであんなに死にたいって思っていたのに、生きてる心地がしなくて苦しかったのに。
今は、生きていて嬉しいって感じます。
咲さんとも仲良くしていただいて、赤石さんとも仲良くなれたと思ったら、奥さんまで今度紹介していただけるって言われて…。
全部全部、佐山さんのおかげです。」

「そんなことないよ?
確かに紹介したのは俺だよ。
でもそこから仲良くなれたのは
星羅ちゃん自身の力のおかげだよ。
星羅ちゃんが前見て進みだしたからだよ。
言ったでしょ?
星羅ちゃんは心が綺麗な人だから。
みんなわかるよ、いい人だったこと。
俺の友達なら尚更。
頑張ってる証だよ、星羅ちゃん。」


「…佐山さん。
私、わかった気がします。」

「ん?」

「人を好きになると、相手を想うだけで
こんなに心が暖かくなるんですね。
言葉じゃ説明しにくいんですけど…
失いたくない、離れたくないって気持ちだけじゃないんですね。
この人が困っている時は、支えになりたい、助けたい、手を差し伸べたい、守りたい。
自分が困った時に、支えてくれて、助けてくれて、手を差し伸べてくれて、守ってくれる。
思い思われの中で、人間関係って築かれていくんですね…。」

「うん…、言葉にするのは難しいなぁ。」

「私、佐山さんのことが好きです。
守られてばかりじゃなくて
私も佐山さんが困った時は助けたいんだと…。
一緒にそばにいたいんです。」

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