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偏西風

第1章 ホテル・モスクワ

俺がマルボロに火を点けるのを、ミカは黙って見ていた。

ミニのワンピースから伸びた脚に、一瞬だけ目がいった。
ああ、細いな。
あの脚にまとわりつく黒いタイツを、破ってしまえたら、どんなに―…。

「シュウ?」

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