キャンプ❤️デート
第2章 本当のキャンプ❤️デート
半開きの口には小さな枯れ葉が口に入り込み可愛い水流まで作る――――…
あっ…枯れ葉が喉に詰まる…
俺が生きていたら噎せて飛び上がるレベルだ!
「うん!ありがとう――――…近くの道路まで降りるから――――…うん、待ってて――――…大丈夫、愛してる」
――――は?“愛してる”?って…
マジか…このクソ女…俺を殺しておいて浮気相手に迎えに来てもらう予定かよ!
なるほど――――…
ここへは俺が一人で趣味のソロキャンプに来て…事故で川に転落して溺死って計画か――――…
なるほど…
しかも、事前にここの川の水まで飲ませているから…
死亡した場所はここだと…断定される訳だ…
許せん…
マジで許せん――――…
彼女は電話を切ると…振り返り俺を見つめる
「――――やっと…自由になれる…
貴方は…どこまでも私を苦しめた――――…カフェだって…本当はすぐにでも始められたのに…
アンタが邪魔しなければ――――…私のやることに文句さえいい続けなければ!
5年も…私をバカにして…苦しめて…“お金貸すよ”って甘い言葉に騙された私がバカだったけど…人を従わせて…罵って…人格まで否定して――――…彼氏だからって――――全て思い通りにしようなんて…
私の事も…店も――――…お前の思い通りになると思うなよ…」