
僕ら× 2nd.
第10章 …---… --Shu,Ar
~本條柊side~
「よく練られてるだろ?お前の手伝いなんか要らねぇ」
ほら、言わんこっちゃねぇ。
寝台に戻った俺に、アルは誇らしげに語るけど。
「お前にしては、細かく考えたと思う。アルロボと入れ替わるとは、思い付かなかったよ」
「だろ?もうシステムは組んであるし。音声は俺からリアルタイムで流すから、会話の辻褄もあう」
「で、本物のお前は花野ちゃんとどこへ?」
「花野は家に帰すよ。俺も親父に呼びつけられた時、欠席じゃあバレちまうからな。それで今後は、和波さんとこでこっそり会う。別れたって、納得させればいいわけだし」
だからって、新婚家庭に潜り込む気かよ…。
誰が親父方の情報提供者かわかんねぇのに、こっそり会っていてバレねぇもんだろうか…懸念1。
それにだ。
「いくら精巧に作ったからって、至近距離でアルロボに気づかない花野ちゃんじゃねぇだろ?」
「そこは、うつむいてごまかす。キャップとパーカーのフード被って、長袖に手袋で完璧」
キャップとパーカーに手袋か…。
冬だし&花野ちゃんだし、ごまかせる?
でも、音声が肉声じゃないだろ?
懸念2だな。
…それにだ!
「よく練られてるだろ?お前の手伝いなんか要らねぇ」
ほら、言わんこっちゃねぇ。
寝台に戻った俺に、アルは誇らしげに語るけど。
「お前にしては、細かく考えたと思う。アルロボと入れ替わるとは、思い付かなかったよ」
「だろ?もうシステムは組んであるし。音声は俺からリアルタイムで流すから、会話の辻褄もあう」
「で、本物のお前は花野ちゃんとどこへ?」
「花野は家に帰すよ。俺も親父に呼びつけられた時、欠席じゃあバレちまうからな。それで今後は、和波さんとこでこっそり会う。別れたって、納得させればいいわけだし」
だからって、新婚家庭に潜り込む気かよ…。
誰が親父方の情報提供者かわかんねぇのに、こっそり会っていてバレねぇもんだろうか…懸念1。
それにだ。
「いくら精巧に作ったからって、至近距離でアルロボに気づかない花野ちゃんじゃねぇだろ?」
「そこは、うつむいてごまかす。キャップとパーカーのフード被って、長袖に手袋で完璧」
キャップとパーカーに手袋か…。
冬だし&花野ちゃんだし、ごまかせる?
でも、音声が肉声じゃないだろ?
懸念2だな。
…それにだ!
