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僕ら× 2nd.

第13章 ソーウ" キ プ 1 --Ar,Shu

「さっきの質問に答えてなかったな。アルに出した謎は、"五億くれ"。語呂合わせで、5.0990=ルート26。転じて、経路(ルート)は風呂(26)にあるってわけ」

さっきって俺、質問したっけ?と不思議に思いながらも、更なる不思議にハテナを浮かべて呟く。

「ルート26?」

俺が眉を寄せると、辰巳が教えてくれた。

「ルート2の"一夜一夜に人みごろ"はわかるか?学校で教わったろ?ルート3の"人並みにおごれや"も」

あー、聞いたことある。数学の話だな。
√2=1.414、√3=1.732とかいうやつか。
√5もなんとなく聞いた気がするけど、それ以上は知らねぇぞ?

「…てことは、お前は26まで習ったのか?」

「いや、趣味。でさ、√29がまた面白いんだよ?肉、ゴミ箱色(√29=5.38516)」

ここにきて俺は、辰巳がアルと同種だったことに愕然な気分に襲われた。

「趣味って、お前さあ…そんなん覚えて一体、どーすんだよ?」

学者でもない人間には、劇的に無駄な知識にしか俺は思えないが。

「役にたったじゃねぇか、実際。ほら」

辰巳が得意気に言うとおり、開いた天井のハッチからアルが顔を覗かせた。
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