二人のキセキの物語 MN
第55章 背中合わせの二人1 カズ
夜だから もう家に帰ってるかなって思ったけど
もしかしてまだ仕事中?
あ、でも電話に出るって事は 仕事は終わってる筈
という事は、誰かと呑んでるところ邪魔しちゃったのかな
とりあえず 無事に帰った事を伝えられたから
今日のところはもういいか、と切り上げようとした
「じゃあまた明日にでもかけ直すね」
だけど、そんな俺の言葉に慌てたように潤が言う
「いや、違う違う。雅紀が横から思い切りどつくから・・
あぁ・・イッテぇ・・・」
「え?まーくん?喧嘩?じゃないよね?」
「ちげーよ、ちげーけど・・あっ!ちょっ!」