二人のキセキの物語 MN
第56章 背中合わせの二人2 潤
久しぶりに愛を確かめ合うはずが この対立
勿論 喧嘩なんてしたくないけど
これ以上1分たりとも待てない俺の気持ちもわかってくれよ
「カズ、いつもお兄さんぶってるくせに ここは譲らないのかよ」
「は?潤だっていつも年下じゃない、弟じゃないって言ってるくせに・・・」
困った顔をしながらも 折れないカズ
意外と強情なトコ発見だ
仕方ない、ここは俺が譲るか
「・・・わかったよ、シャワー使えよ」
「・・ありがと・・・」
「その代り “ 子供みたいに我儘言ってごめんね、やっぱり潤は大人だね ”って言って?」
「・・・・・・」