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消されたアイドル

第4章 スキャンダルの後始末

「今、次回からのドラマの主役の降板、コマーシャルのスポンサー関連の会社から契約解除の話が3本きてる、まだこれから増えるだろう」

「どうして? 私は真実を言っただけよ? 何がいけないの?」

「希美!」

社長は荒げた声で希美を怒鳴るが、希美は動じない

「私には言ったのよ、本気だって 奥さんとも別れるって言ったのよ」

「残念だが、それが中島さんのテクニックなんだ それで何人の女優やタレントが泣かされてるんだ」

社長が宥めても希美は聞く耳を持たない、最後の最後に「希美、暫くは自宅で謹慎してなさい 中島さんとは俺が話してくる」と言って、社長室から出て行く

雪枝が泣き崩れる希美を起こし、運転手に数日分の食材を買うように指示を出してから、迎えに来てもらいマンションまで送ってもらった

自宅近くにはまたもマスコミが集まってたが、上手く希美を部屋に入れる

「絶対に出ちゃダメよ 私が買い出しとかするし、用事は足すから わかった? あと変なマネはしないこと」とキツい言葉で言い放ち、希美は1人残された

中島に何度も希美は携帯をしたが出てくれず、家のファックスには事務所からの契約解除の通達が流されてくるだけ

結局はドラマやコマーシャルなどの違約金は軽く計算しただけで8000万になったことで、事務所から解雇通達が届き、半分は事務所が負担、残りの半分は希美個人の負担となった

そして更なる追い討ちが希美に襲い、中島は一緒に旅行に出たことは認めたが、今の妻と別れる気持ちは無いことを発表し、すべてが終わる

希美は1人になった、今までは時間や金銭の管理はすべて事務所任せで生きていた

このマンションも事務所名義であり、来月に出なくてはならない

社長が借金だけを背負わすのは気の毒だと後から話をするためにやって来た、結局は借金は0『ゼロ』にしてくれた

そして新たな支度金として逆に500万だけ退職金として渡してくれた、これだけは希美には救いとなる

社長を見送る時、希美はまだ17歳、高校に行っててもおかしくない年齢だった

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