テキストサイズ

狸の詩~漢情~

第9章 進化理論

人の脳や肉体の半分は使われることもなく人は一生を終えるんだって。

なんか哀しいね。

もし宇宙(そら)に出たら使われていなかった脳や肉体が開花して人は進化を遂げるんだって。
これがニュータイプ。

でもボクは知っている。
宇宙(そら)に出なくても使われていなかった脳や肉体が瞬時に開花して人は進化する。

目が悪いボクだけどチラリハプニングは遠くても見逃さない。
その瞬間視力は2.0を超えるまでに進化する。

耳が悪いボクだけど女のコの黄色い声は聞き逃さない。
その瞬間聴力は抜群にアップする。
突発性難聴を患った時でも女のコの黄色い声は聴力を抜群にアップさせた。

人の気配や思念をテレバシーのように感じることができるのがニュータイプ。
ボクは女のコの気配をまるでレーダーのように感じることができる。

手先が不器用なボクだけど女のコに触る時は驚くほどの器用さを発揮する。
その器用さは潮だって噴かせるんだ。

宇宙(そら)に出なくとも人は進化を遂げることができる。

しかし、その進化は欲望の解消と共にドピュっと飛んで消えてしまう儚いものである。

人の革新はまだまだ遠い。
新しい時代がやってくるのにまだ見えないよ本当の人の革新は・・。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ