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不器用同士

第1章 高校生の入学式

私、樋口響(ひぐちひびき)の進学先、「相田高校(あいだこうこう)」入学式の後、私は保育園からの幼なじみの田村光(たむらひかる)と中学からの友達小野聖(おのひじり)とばったり会った

「あれ!?お前達も!?」
「それはこっちのセリフだ!!」
「うるせーチビ!!」
「は!?」
「私は事実を言っただけでしょ!?」
「『私』!?お前中学の時一人称『俺』だっただろ!!気持ち悪い!!男のくせに!!」
「だーれが男だ!!スカート履いてるだろーが!!何なら保険証見せようか!?」

そうやって私と光はいつも通り言い争いしてた

「はぁ…やっぱお前とだと疲れるわ…で、聖もここだったんだ」
「…ああ」
「相変わらず今日も眠そうだねw」
「…ああ」
「あ、そうそう。聖何組なの?私とチビは1組だけど」
「2組」
「お、隣のクラスじゃん。遊び行っていい?w」
「はぁ…」

聖は大きなため息をついた

「えー、そんなに嫌?wあ、そろっと時間だからチビと1組行くわ」
「またチビって言ったな!?」
「ほら、早く行くぞー。聖、また後で会おー」
「おう…」

そして私は光と1組へ、聖は2組へ行った

【キーンコーンカーンコーン】

「あー、やっと帰れるー…たむこう(光のあだ名)、聖と一緒に帰ろー」
「はぁ…分かった…」
「私2組行ってくる〜」

「聖!!」

私に2組の視線が集まる

「聖、一緒帰ろ!!」

周りの声は「マジかよww」「大胆だな」「付き合ってるの?w」などなど…

「はぁ…酷い言われようだなーw…聖、"たむこうと一緒に"帰ろ!!」
「…ああ」
「よっしゃ、早く帰ろ!!」
「は!?ちょ…」

私は聖の手を引っ張り、玄関へ向かった。聖は何か焦ってた。何でだろ

「たむこう、お待たせ!!」
「待ってないけどな」
「うーわ酷いなー」
「お前に人権無いからな」
「はぁ!?」
「…おい」
「あ、ごめん。帰ろっか」
「…おう」

そう言いながら学校から歩いて20分の地味に遠い駅まで3人で歩いてた

「電車何時に来るんだっけ?」
「…14:30」
「聖調べるの早いねw…ん?…14:30?」
「ここからだと間に合うか微妙だな」
「…走るか」
「え!?まじで!?ちょっ!!待ってよ!!」

たむこうと聖はさっさと走って行く

「はぁ!?…酷くない!?…てか何で男子って…こんなに…速いの…!?…はぁっ…」

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