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不器用同士

第47章 亀裂

「聖!!響が倒れた!!」
「っ…あっそ…」

聖side

阿部が伝えに来てくれたのは有難い…
本当は行きたい
だけど響を許せない自分がいる
だから行けない…

「は!?いつも一緒だったのにいきなり何だよ!!」
「…」
「響は顔色悪かった。お前以外で顔色悪くなるはずねーだろ」
「あいつには…」
「どうせ響の話聞かずにいるんだろ!?何で聞かねーんだよ!!響の事考えてみろよ!!」
「っっ…お前にこんな事言われるとは思わなかった…行ってくる」
「行ってこい」

阿部はバカだな…
ライバル1人減るんだぞ?
どいつもこいつも意味わかんねーな…w
保健室まで走った

「響」
「…聖?」

こんなに顔色悪かったのかよ…

「…阿部に行ってこいって言われた。ちゃんと響の話聞けって」
「…奏也がいた方が説明楽だから今日呼ぶ…」
「ああ…」
「…一緒に帰ってくれる?」
「ああ」
「ょかった……」
「響!?」
「寝ただけだよ」
「えっと…」
「この子ね、5日間ほとんど食べたり寝たりしてないんだって」
「え…」

5日も…?
俺が理由聞かなかったから…

「君が彼氏?」
「…まあ…」
「この子が起きるまでここにいていいよ。起きたら一緒に帰って」
「え?」
「まぁ僕の勘は当たりやすいからそうした方がいいよ」
「あ…はい…」

何だこの保健医
掴み所無いな…
地味にウザい…

30分後

「…ん…」
「響、大丈夫か?」
「何で…授業は…?」
「この変人がいていいって言ったから…」
「変人とは心外だね。僕は彼氏くんにアドバイスしただけだよ?」
「よく保健医になれましたね…」
「彼女ちゃんも酷いこと言うね」
「「本心です」」
「…あはははっ!!wいいカップルだ!!恋愛ドラマみたいだねw」
「…聖…こいつって」
「ああ…イライラ製造機だ」
「じゃあ彼女ちゃんも起きたし、早く帰りなw」
「…はいはい」
「ありがとうございました…」
「はーいw」

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